金具のない審美的義歯 ノンクラスプデンチャー
不慮の事故や歯周病等が原因で歯が抜けてしまった場合、インプラントや義歯を着ける方法があります。インプラントは手術が必要となり骨(土台)がなくて適応されないケースもありますが、義歯であれば手術をしないで済み、骨がなくても歯を削らずに義歯を作ることができます。今回はフィット感に優れ見た目にも美しいノンクラスプデンチャーについて木島歯科医院の木島先生にお話を伺いました。
先生は日本レーザー歯学会専門医で且つ、保存治療専門医(虫歯の治療、歯周病、歯の根の治療の専門医)であり、大学での学生教育や講演をしたり、東京医科歯科大学大学院にて、レーザーを用いて虫歯を防ぐ方法や、歯周病で動揺している歯の再生(骨の再生)の研究を続け、学会発表や各地で公演をされています。
【写真①】歯周病や根の先の病気などで歯を抜いた状態です。日常の食事や会話及び、審美的な問題も解消すべく義歯(ノンクラスプデンチャー)を作ることにしました。通常保険治療で使用する金属のバネではなくプラスチック製の義歯床で義歯を支えます。
【写真②】見た目にも美しくフィット感もあるのでほとんど自然の歯と変わらぬ容貌になりました。ノンクラスプデンチャーは、金具(バネ、止め具)の代わりに、プラスチック製の義歯床で義歯を支えているため、口を開けてもが金具が見えないので、審美性にとても優れています。素材も薄く柔らかいので違和感もなく楽に装着できます。また金属を使用しないのでアレルギーを心配することもありません。歯が無くて噛み合わせが悪くなると、血液が滞り頭痛や肩こりの原因にもなり日常生活にも支障をきたします。噛み合わせが良くなると脳の血流が良くなり姿勢や足腰、首などの関節に血液が流れやすくなり、健康な生活が送れるようになります。ご自身にとって良いと思われる方法を良く考え、主治医と相談し、歯の健康を保ちましょう。