最先端のレーザー治療
最先端のレーザー治療
レーザーによる歯肉切除
オニオン新聞2018年5月18号掲載より
歯科医院と言えば「キーーーン」というドリルの不快な音やガリガリという振動が付き物でしたが、レーザーで虫歯を削れば、神経を抜かずに治療ができたり、普通に削るよりも痛みが少なくて済みます。
ほとんどの場合、麻酔なしで治療ができます。
コンタクトチップというペンのような器具により、レーザーを照射します。
少し焦げたようなニオイがすることがありますが、患者様はいつ削られたのか判らないまま5分程度で作業は完了します。
これはEr・YAG(エルビウム・ヤグ)レーザーという治療方法です。
近年、レーザーによる歯科治療が多くなってきています。
レーザー治療は大きくは、ハードレーザーとソフトレーザーに分類できます。
その中で特にハードレーザーの躍進が目立ちます。
歯を削れる唯一のレーザーがEr・YAGレーザーであり、漂白・CRの重合に用いられるレーザーがArレーザーです。
フラップオペレーション(歯肉剥離掻爬手術)などにおいても、レーザーは大変有効です。
当院では、全国でも珍しい最先端のレーザー技術を導入しており、ハードレーザー4機、ソフトレーザー2機を装備しております。
レーザー治療Q&A
Q.1 どうやって虫歯だけ削れるのですか? | エルビウム・ヤグレーザーは水に吸収されやすい特徴を持っています。 虫歯部分には水分が多いため、レーザーのエネルギーを集中的に受けて、健康な歯質は逆に影響を受けにくいのです。このため、ドリルのように、健康な歯質を削ることが少ないのです。 |
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Q.2 レーザーだと神経を抜かずに済むって本当ですか? | エルビウム・ヤグレーザーは虫歯の原因菌を殺菌する効果があります。 これまでの治療方法では、 細菌によって神経が炎症を起こすために神経を抜いていました。しかし、レーザーでは神経に感染しようとした細菌を殺し、タンパク質を凝固させるために、残せる可能性が高くなりました。 神経が残れば、歯は脆くなりにくく、長持ちするようになります。 |
Q.3 痛くないのですか? | はい。 ドリルに比べて、患者様の苦痛は肉体的にも精神的にも軽いものになります。 |
Q.4 歯周病や歯槽膿漏などもレーザーで治せるのですか? | はい。治すようにすることができます。 レーザーを照射して歯肉の内面をきれいにすることによって、歯周病細菌を死滅させ、病気を回復します。 歯槽膿漏など歯ぐきの病気の原因となる、歯と歯ぐきの間に付着している歯石を崩壊して、同時に細菌を駆除し歯ぐきの病気の予防と治療をします。この治療時には、痛みや出血は少なくなるのです。 |
Q.5 他にレーザーでどんな治療ができるのですか? | ●歯肉の切開や切除など 歯ぐきなどの悪くなっている部分を切り取ったり、切開したりする場合も痛みがほとんどなく、早くキレイに治ります。 ●歯ぐきの黒ずみ メラニン色素の黒ずみも、数回のレーザー照射できれいなピンク色の歯ぐきになります。 ● 口内炎、アフター、口角炎 ほとんど1~2回の治療で完治します。 ● 義歯による傷(痛みがある) ほとんど2~3回の治療で完治します。 ●疼痛 抜歯後疼痛などにも効果があります。 |
Q.6 どこでもレーザー治療を受けられますか? | いいえ。 まだ普及に向けては時間がかかります。ごく一部の歯科医院でしか、レーザー治療を受けることはできません。 |
Q.7 副作用などの悪影響はないのですか? | 歯髄への影響の懸念などもありましたが、既に多くの文献・論文が各学会で発表されており、安心です。 他のレーザーでは影響します。(Nd Yagレーザー等) |
Q.8 保険は効かないのですか? | いいえ。 高度先進医療のため、また、レーザーの機械も高価なのですが、本院では保険で行っています。 事前にご相談の上、レーザー治療を行います。 |
院長木島のレーザーに関する活動
院長木島は、Er・YAGレーザー臨床研究会のメンバーです。
海外(韓国)において「Latest Laser Therapy, Especially, with Er-YAG Laser」と題した講演を行うなど、 その普及活動も積極的に努めております。
【韓国での講演のサマリーのポスター】